1『es』
2『初恋』
3『バタフライ・エフェクト』
をみた。
1は、事実に基づいて作られたフィクションらしく
かなり重いし、グロかった。
新聞で宣伝し集められた人間たちが囚人役と
看守役にわかれて2週間刑務所に過ごし
そこで人間がどのような行動や変化を見せるか
を調査するという、心理実験だ。
被験者たちは実験の報酬として2週間後
大金を受け取る予定になっている。
さまざまなタイプの人間がいるため観ている
ものは、自分がどのタイプに当てはまるかが大体
わかってくる。
しかし、途中からだいぶ囚人と看守の間での
やりあいが過激化していき…看守側がかなり強行な
手段に出る。
また、第3者的な立ち位置にいた研究者たちは
実験がある程度の段階までは予測はしているのだが
看守側のエスカレートした行動に手に負えなくなる。
主人公の彼女が2回面会をしに来るのだが
あまりにも冷静に立ち振る舞うところが
マイナスポイント。
それ以外はかなりグロテスクな仕上がりです。
社会学や教育面について深く考えさせられます。
まぁ、でも健全ではないので、こういうの苦手な人は
やめておいた方がいいです。
似たようなところだとやっぱり『バトルロワイヤル』
と近いですね。
この映画、精神的にグロテスクな部分が如実に感じ
られますが、物理的というか視覚的にグロテスクな
作品なら『ナチュラル・ボーン・キラー』という
確かオリバー・ストーン監督の映画は
かなりキツイです。
刑務所内で暴動が起きてもう殺しまくりです(@-@;)
もう無秩序そのものの世界観。
この1は、人間の人格が形成されている大人が
こういった環境にいれられて(誇張的ではあるものの)
かなり精神に異常をきたします。
話の途中から脱落者や苦しみを研究者に述べる
ところはかなりきつさが伝わってきました。
演技どうこうのレベルじゃないなぁ。
あ、冒頭でリンキンパークの曲が流れて
久しぶりにきいてカッコいいなと感じました。
Break!!ってね^^
そっちも興味があればぜひ!
2は、宮崎あおい主演の、これもまた日本の史実にあった
三億円事件を基に、あおいちゃん演じる女子高生が
実行犯だったというフィクションです。
『always 三丁目の夕日』が1958年の東京の世界で、
この三億円事件は1968年の府中や国分寺あたりの
世界。
三丁目の夕日から10年後の世界で
ジャズ喫茶や当時の自動車など僕にはサッパリですが
昭和の匂いがうかがえます。
この作品の良かったところはですね
主人公のあまりしゃべらないで心情を伝える
無言の演技にあるところかな。
前半はあまりしゃべらずに、ジャズ喫茶に集まる
仲間たち(それぞれ皆さまざまな事情を抱えている)の
キャラがみすずの役をうまく引き立たせて
います。
もちろん後半でもあまりしゃべるわけではないのですが
仲間の一人キシ(小出恵介)の提案でみすずと二人で
現金輸送車を襲うんです。
この二人の秘密を共有して犯罪を実行するまでの間が
一番の魅力です。
恋とはそういうものです。
互いに秘密を共有し、親にも友人にもあまり他言せずに
関係を保つということ。
非常に危なっかしい秘密ですが、リスクが高ければ
高いほど恋情も深まるものです。
結果的に三億円を強奪することには成功するのですが
最後は…。
これは観てのお楽しみということで。
3。
これも重いです。
重いのばっかりだなぁ、おい(笑)
プロットを簡単に言うと。
短期的に記憶喪失になりがちの少年が
日記をつける習慣でそれを矯正する。
大学生になった彼は幼いころに経験した数々の
トラウマ的な出来事を、
日記を読み返すことで過去に戻ることができると知り、
何度も過去に戻って悲惨な出来事を
止めようとする話。
描写的には際どいものありです。
アマゾンの説明にもあるけど
児童ポルノ、動物虐待、神を冒涜する暴力的な子ども
たちといった社会問題も題材として取り上げられている
ためからかなぁ。
というか、感想一言で言うと悲しくなるんだよなぁ。
後半なんかは本当に、「あぁ、結局そうなっちゃうの?」
とか。
なんとか、うまくいったかと思うと付き合ってた彼女が
友達と付き合ってる未来になってしまったり。
なっかなかうまくいかない。
だから、観ている人にとっては、
「いい加減にしろぉぉ!」と、
おぎやはぎの矢作並の怒りが立ち込めてくるか
もしれません(笑)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなSF感あふれる
世界ではなく、
ケン・グリムウッドのSF小説『リプレイ』や
昔やってた堂本剛のドラマ『君といた未来のために』
(副題が思い出せない^^;)
を思い出しました。
『バック~』のような肉体が過去へと移動するもの
ではなく、精神面での移動なので『リプレイ』や
『君といた~』のものに近いです。
あぁいう過去を変えるものが好きな人は
多少重さを我慢すればみられるかなぁ。
すみません重いのばかりで^^;
ただ、やっぱS的体質の主人公の友達トミーは
怖いです。
あんなのと仲良くしなきゃならないなんて。
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